夏です。
夏なんだから。
このナマッチロイ体を焼いて、少しはオトコって
モンを磨かないとな。

それでなくったって、いつも。
オレの隣にはこれでもかってオトコ前がいるわけ
なんだから。

自然と観衆の視線はそっちへ注がれるわけで。
長身。
真っ白のシャツからは適度に鍛えられた腕。
長い指。
ルーズカットの黒髪。
だけど、その隙間から覗く目は蒼。






これが。
我カネガナル一族に言い伝わる生き神様の人型の姿だ。





まったく羨ましいよな。
でも、最近のオレの優越感はこの生き神様に服を選ん
でやる事だ。
前任の梧聖叔父さんの趣味は固いスーツ姿だったみた
いだけど。
オレは違うもんね。
だって、いつもスーツ着て隣に立たれちゃ、バランス
合わないんだよ。
オレ16歳だよ?んな固いカッコに毎回付き合えるよ
うな服なんか無いっつーの。
しかもクソ暑い夏でさえ平気なんだから、見てるこっ
ちが暑苦しいし。
連れて歩くのも恥ずかしくなる。
恥ずかしくなるってのは、自分がみすぼらしく見える
からだけど。




そんな訳で。





「イヌ。ちょっと聞きたいんだけど・・・」
「ん?」

オレが学校で居ない間、イヌは寛ぎモードでオオカミ
の姿。
悠に、2m以上はあるデカイ犬の姿で寛ぐには並みの
リビングでは適わない。
だから20畳程もあるこのマンションを選び、リビン
グとは言え、そこには応接セットなるモノは存在しな
い。
カウンターキッチンにくっつけられたダイニングテー
ブルの他はひっろびろとした空間だ。
床にそのまま寝させるのも可哀想で買ったストライプ
のラグはオレが選んだモノ。
それを犬はもみくちゃにしてお腹に抱えて寝てるから
敷いてる意味が無い。

「オレが服買ってきたら・・着る?」
犬の隣へ正座したオレに犬は目を細めて舌を出してく
る。
ホッペを舐めるとオレが怒るというコトを学習した犬
は、的確にオレの唇を舐めた。
「聞いてんのかよ・・!?」
「聞いてる」
自分の口の周りもペロリとして犬は答えた。
「あのさ。ジーンズとかって履かない?」
今度は犬はオレの膝に頭を乗せてくる。
オレの膝の上で頭を回転させるように甘えてくるから
それをオレはワシャワシャと両手で撫で回してやる。
そしたら。
頭はそのままオレの膝の上で、体をひっくり返して犬
の降参ポーズ!
オレは嬉しくなって、犬のお腹に手を伸ばした。

かわいい〜〜〜〜〜〜っ

犬の上に乗っかるみたいに手を伸ばしてナデナデして
たら、犬がヒョイとオレと位置を変える。
「わっ」
犬が素早く体の向きを変えて、オレと顔を合わせた。
それから。
犬が頭をフルフルと振って蒼い毛がイッキに肌色に変
わって、手も足も人間のソレに換わった。
どこもかしこも(ある一部分を除いて!)人間の姿に
なったイヌがオレの上に圧し掛かった。
「キスしろ」
命令してるくせにイヌは自分からキスしてくる。
なら、キスしていいか?って聞けばいいのに・・。
口から吐息が漏れる。
熱い息を吐き出すと何か焦る気持ちになる。

どうすんだよっ
どうする気なんだよっ

真上から目を合わせたイヌの唇がしっとりと濡れて光
る。
「シアン好きだ。スルか?」

なんで、キスは命令のくせして、こういうのは同意を
求めてくるんだ・・・!?

「シたいか?シアン」
イヌがまたオレの唇を弄ぶ。
その上、イヌの手はもうオレのシャツの釦を弄ってる。

ヤル気まんまんなのは自分のくせに・・!!
オレに言わせようって魂胆・・?
したいって!
オレに言えって!?
冗談じゃねえ・・!!
オレは断じて、犬のチンポなんか欲しくなんか無い!!

だけど、イヌの目は真っ青で光るワッカ作ってて、猛
獣ソノモノ。

これを見ちゃったらダメだ!!

自分の中に残ってる本能の弱肉強食の部分が、コイツ
に従えって言い出す。

ヤバイ、ヤバイ・・・!イヌのエロいフェロモンに、
ツラレル・・・!!
オレまでエッチな気分になってきちゃうよぉ・・!


オレは焦って口を開いた。
「ふ、服!服買っていい・・?」
その台詞にイヌは眉を上げた。けど、すぐに笑って、
いいよって言った。
それが条件みたいに思ったみたいに、イヌはオレの釦
を外していった。
長い舌。
オレの口から出て行くと、首筋を縦になぞって、開い
たシャツの中へ潜っていく。
背中が浮く。
どんどん剥き出しにされるカラダ。
食いしばった歯。
だけど、そこから、うンって声が出ちゃう。
恥ずかしいし、なんか不安になる。
オレ、どんどん変な身体になってっちゃう気がする。
全部コイツが初めてで、しかもとてもじゃないけど、
この体験談だけはどんな仲いい友達にも告白出来ない
から、オレは自分がオカシイ気がしてしょうがない。

だって、オレ、オトコなのにさ。
あ、アソコに・・・ホラ、今も!
イヌのチンポがオレのソコ、突付いてる!
もうそれだけで、身震いっていうか、身体鳥肌立つ!

イヌはオレをベロベロ舐めながら、その真っ赤な先っ
ちょを押し込んできた。
イヌのチンポはカリとか無くて、まっすぐで、先から
どんどん根元にかけて太くなっていく。
しかもなんかチンポ事態が濡れてる感じで、オレの中
がオンナみたいに濡れなくても余裕で挿入可能!

ズッ

ああ・・・!!這入った・・!
少しだけど・・。
もう挿れやがった・・!!

もうこうなったらどうしようもない。
オレはイヌの腕をぐっと掴んだ。
「イ、ヌ・・・!」
イヌは小刻みにオレを揺さぶって、どんどん太い部分
までもをオレの中に挿入してくる。
「イッイタっイタイッ」
押し広げられてくオレのケツが張り詰めてく。
「シアン、シアン、シアン、シアン!」
オレの懇願にイヌが一度腰を引いた。
それからオレのチンポの先を指先で捏ねる。
もう、何かを溢れさせてるオレの先っちょ。
それをカリに塗りたくるみたいにイヌの指が動く。
「ああっイヌ・・!」
ギュッと握りこまれて、その手が上下する。
「あ、あ、あ、っい、いぬっいぬっい、いっちゃっ」

あ・・・・、出た・・っ出ちゃったあ・・・っっ

自分のお腹の上でポタポタと音がした。
オレのカラダが油断した、その隙に。

ドンッ

脳みそに直に響く音。
一瞬目が眩んだ。
その後はもうケツが熱くてお湯でも掛けられたみたい
だった。

思いっきりイヌのチンポが突っ込まれてた。

言葉にならない声が口から零れた。
その口をイヌがペロペロ舐める。

アレ・・・?ぺろぺろ?舐める?
キスじゃなくて・・?

目を恐る恐る開くと、世にも恐ろしい異種交配シーン
が展開されていた。
え、どこでって?
もち、オレのケツで。

蒼い狼がオレの腰振ってる。
どう見ても無差別クラス級の大きさ。
それがオレの下半身にしがみ付いてる。

「イ、ヌ・・・!!あ、あ、あ・・!!」

ヒドイ!!
酷すぎる!!
コイツ、人型で練習するって言ってたクセに!!
突っ込んだら当たり前みたいに犬になりやがって・・!

興奮状態が長すぎて、涙が出る。
その涙に犬が気づくと、グッとオレを二つ折りにして
長い舌を伸ばして、目元を掬ってくれる。
だけど、こんな風に泣かせてんのはお前なんだぞって
思うと素直に、やさしいなんて思えなくて。
「は、早く、・・イケ・・!」
って、犬を急かした。
「シアン。シアン。シアン。シアンのここはすごい気
持ちいい。気持ち良くて、ずっと居たくなる。シアン
愛してる」
掠れた甘え声。
オレは犬の首に手を伸ばして顎の下を撫でた。
犬が気持ち良さそうに喉を伸ばす。
それから。
イク気になった犬の尋常じゃないピストンがオレを揺
さぶった。

その後、楔を打ち込まれ。
数回に分けて犬が中出しする。
これが抜け出る時が堪んない。
ケツから両腿が犬の精液まみれになっちゃう。
少し甘い匂いと、やっぱ色は白。
どんだけ出したんだよって聞きたくなる位い、オレの
ケツから犬の精液が零れてくる。

「犬・・、早く拭いてよぉ・・」
うつ伏せになって、ケツから零れる感触に耐えてると
犬がオレの耳を舐めた。
「ヤッ・・・な、めんなぁ・・もう!」
「綺麗だ、シアン。シアンの体は綺麗だ。全部舐めた
い。ずっと裸でいろシアン」

なんて事言うんだこの神様は・・!不道徳極まりねえ
ぞ!

もう恥ずかしくってうつ伏せたままでいた。
もう何にも言えない。
このスケベ犬・・・!!
何が全部舐めたいだ・・!
裸でいろだ・・・!
何が、綺麗、だ・・・!

背中に唇が触った。
犬が人型に戻ったんだ。
「シアン。かわいいシアン。ずっと一緒に居てくれ。
オレはお前の言う事ならなんでも聞いてやる。シアン、
好きだって言ってくれ」
イヌが言って、両手を握られた。
キスはオレのホッペに移ってくる。
何度も何度もキスして。
「なぁ、好きか?オレを好きか?好きだろ?シアン」
あんまりシツコイから、オレは。
「・・好きだよっ」
って吠えた。

恥ずかしい。恥ずかしすぎる。
世間の皆さん、こんなんですか?
みんな、こんな風にセックスってするんですか?
毎回こんな風に、恥ずかしい思いして、いつになった
ら、恥ずかしくなくなるんですか?
オレは、もうこのキオクを消したい。
イヌにアンアン喘がされて、股広げて突っ込まれて、
気持ちよくって、射精して・・この記憶を誰か消して
くれ・・!
でなきゃ、イヌの顔なんかすぐ見れないよっ

「シアン愛してる」
耳元でイヌが囁く。

ねえ。
この台詞に弱いのは、きっとオレだけじゃないよね?















そんなこんなで、オレはイヌにジーンズを履かせる事
に成功したワケだ。

うん。大変だった。普通の服着せるだけでこんな思い
しなきゃならないんだから、マジで、何でも言う事聞
いてくれるって言うけどさ、その毎回毎回、こうやっ
て交渉しなきゃいけないのかな・・?
だったら、もうあらかじめ考えて置かなくちゃ。
だって、そうでなくても毎日みたいにセックスするん
だから。
その時に言っといた方がきっといい。
でないと、二度手間(?)になる。
きっとなる。




とにかく。
オレの隣を歩くイヌがポスト「ホスト」から普通のニ
イチャンになって、外歩きが楽しく出来る。
って言っても車で出かけてばっかだけどね。
そうだ。今度は海に連れてって貰おう。
あれ・・・イヌって水着持ってんのかな・・・。

まさか。

それも、オレ、またそれも、いいかどうか聞かなきゃ
イケナイのか・・!?













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