ツライ。



僕はまどろむ。
先輩を夢見て、笑ったり、手を伸ばしてみたり。


誰も居やしない。
それに気づいていても、僕は先輩をソコに見る。



だから、僕は幸せだ。
でも、ツライ。
ちがう、幸せだ。
ツライ。
幸せだ。
ツライ。
シアワセだ。
シアワセだ。
シアワセだ。

　　・
　　・
　　・
　　・
マツナガ シュウ。１６歳。高１。
もう、二週間。先輩とシていない。






先輩（カネダジュンヤ）と僕の馴れ初め（僕を
レイプした時の事）を話しておこう。

入学式から三日目。
授業も今日から始まり。
初めての移動教室。
授業前、理科棟のトイレで、僕は一目惚れする。
イヤ、声に、始めはあの声に惹かれた。
「アンタ、わかってんの？」
「うっ」
恐ろしく低い声と、うめき声が個室から聞こえて
僕は振り向いた。
「アンタがしっかりやらねーから、いつまでもグ
ダグダ時間が掛かるんだぜ？」
「あぁっイタッ」
「オレをあんまりイライラさせるんじゃねーよ。
誰が好き好んで生徒会なんてヤルかよ？鈴木（生
徒指導教諭）に頼まれなきゃ死んでもやらねーよ、
クソ！！」
「ヒッヒッーーーー！」




セックス、してる。



僕がその時、思ったのはそれだけ。
用を済ませて手を洗って出て行こうとドアを引いた。
その時、バタンッて音に振り向いて、背の高い優し
そうな人がそこに立っていて驚いた。
彼は、特に制服も乱れてなくて、本当に、用を足し
に来ただけみたいに見えた。
実際、僕を一瞬ジっと見た後、手を洗って、少し髪
を梳いて、歩いて来た。
とってもフツウに。
だから、僕はカンチガイしたんだと思った。
ま、でも、それも、どうでもいい事。
僕の思考はそうそういつまでも一つの事に頓着しな
い。
僕は開きかけの扉を再び引いた。
つもりで、扉は逆に閉まっていく。
「え」
見上げると、彼の手がドアの上に当てられ、押し閉
じられていく。
「聞いてたよね。今の」
彼は僕に笑って顔を近づけてきた。
あ、と思った。
この目。
僕を、見つけたって目。
ああ、僕、もう見つかっちゃったんだ。
わかるんだね、アナタには。
僕がどんな人間か。

一種の快感を感じた。
僕は彼に選ばれた。


背中から抱きしめられて、唇の膨らみを指で、捏ね
られた。
「カネダ・・」
聞こえた声に僕は思い出す。

そうだ、まだこの人の『相手』がココにいたんだ。

『カネダ』先輩は、僕ごと振り返って、その人を呼んだ。
「会長」
それで、僕も気づいた。
生徒会の会長だ。入学式で大人に混じって立っていた人。
会長は、シワにした制服で、泣き腫らした顔でこっちを
見上げてた。
こっち。
カネダ先輩を。

「カネダ・・・」
「行っていいぜ？会長。今度の委員会はキタイしてマ
スヨ」
その顔が暗く歪んでいく。
震えながら彼は歩いて、すれ違う時に僕を哀れんだ。
”かわいそうに。助けてやれなくて、ごめんな”
『ごめんな』
って、本当に聞こえた。
僕は少しだけ胸を締め付けられた。


こんな人がいるんだ。


僕を見て、僕に悪いって思う人がいるんだ・・。
僕を助けようって思ってくれる人が。
今まで、誰が僕に手を差し伸べてくれただろう？
増えていく悪意に反比例して、僕の周りには、誰もいな
くなっていった。
僕に触る人は皆一緒で、僕を撫で回して、勝手にして、
僕を泣かせたがる。
会長は僕に近い人間かも知れない、なんて思った。
別に嬉しくないけど。
それに、僕は誰かを可哀想になんて思わない。
だから。
なんだか幽霊でも見たような気分だった。


「一年だよな。名前は？」
先輩は僕の上着のボタンを外した。
僕はそれをただ見てた。
「マツナガシュウ。１-Ｂです」
「ふーん。シュウね」
「あっ」
先輩の手がいきなりズボンの中へ入ってきて、僕自身を
掴んだ。
「へぇ、やっぱな」
「スミマセっ」
僕は勝手に勃起しかけてて、慌てて先輩に謝った。
先輩は、悪い子だって笑って、僕のそこを力を入れて握
った。
「ああぅ」
「ラッキーだったな。・・三人目だ。三人目で当たりが
出た」
強く無理矢理扱かれて、痛いのに硬くなっていく。
時々、知ってるって感じで、先輩の指がタマとタマの間
へ滑る。二つを分けるようにギュっとされて、僕は腰を
落とした。
「イタぃ・・」
「好きだろ」
「・・ぅん・・。あっ」
ガチャん。
僕のズボンが下着ごとタイルへ落ちて、お尻の穴を思い
っきり、開かされて指を挿れられた。
「はっあっやっいたぃっヤッ」
指を何度も回転させながら、穿たれて、立ったままで腰
を掴まれた。
次にくるモノもわかってる。
「こ、ここで？」
いつ誰が来るかも分からない。
すぐそのドアの向こうは廊下で、誰が通るかも知れない。
でも、先輩は気にしないで、自分のモノを取り出した。
ヤる気なんだ。構わないんだ、ここで。
先輩のモノがゴム越しにイリグチに触れた。
僕は壁に手を突っ張って、腰を少し突き出す格好で、片
足を気持ち上げて、衝撃を待った。
先輩が挿れてくるのを。
待ってた。
ズブっ。
「〜〜〜〜ッ！！」
大きい・・。
「あ、あ、やっあ、やぁっ苦しぃっ」
全然開いていないソコを指と段違いのモノが襲う。
息を吐いても吐いても、全部が這入らない気がした。
半分位いをグッっと押し込まれて、先輩が止まった。
「堪んない？」
「ふぅッ」
「シュウのケツは欲しくて堪んないってパクパクしてる
けど。もっと挿れて欲しい？」
先輩の淡々とした声。まるで、今日ノート貸してって言
われてるみたいな口調。
「あ、あ、先輩」
僕は自分で腰を揺らして、先輩を飲み込むために中が濡
れるように動いた。
先輩は当たり前みたいに動かないで、僕が自分で先輩を
自分の中に埋め込むのを待ってる。
少しずつ。少しずつだけど、腰を押し付けて。
手を突っ張って、やっと先輩の体にお尻がついた時には
僕の腿をトロリとした粘液が伝って落ちた。
「イヤラシイ穴」
「セン、ぱい」
「レイプされてるのに自分で挿れるヤツ、初めてだぜ」
「んん！！」
先輩は嬉しそうに言って、僕の左足を抱えて壁に僕を押
し付けた。そして、セックスを始めた。
僕を突き上げながら、首筋を犯す。
下から持ち上げながら僕の服を脱がした。
体中にキスされて、先輩の手が僕のモノをギュウギュウ
扱いた。
「シュウ、シュウ」
先輩が荒い息遣いの合い間に僕の名前を呼んだ。
僕はその声にドキドキして、その度に僕は先輩を締め付
けて、ジワジワ吐精した。
先輩がギュウっと僕を握るせいで、僕の精液は少しずつ
しか出てこなかった。
少しずつ少しずつ、クモの糸のような白い射精。
一時間掛けて、僕はやっと射精し終えた。
一時間、ずっと僕は吐精し続けさせられた。


凄絶な絶頂。


「もう、鐘（チャイム）かよ」
舌打ちして、先輩が、抜く。
その場に座り込みそうな僕を引っ張り上げて、個室へ入
ると、鍵をして、薄暗くなったそこで、先輩の上へ座ら
された。
「やぁ、もう」
「勃起したまんま出て行けるかよ。後、１０分でイカせ
ろよ」
足がどこにもつかないせいで、遠慮無く先輩を体内に迎
えた。どこまでも体が落ちていく感覚。食い込む先輩を
感じて、ガクガク揺れながら僕の意識は遠くなっていった。



それから、次に気がついた時。
そこは、白い壁。
四角い個室、まだ僕はそこにいて。
先輩も僕もいつの間にか裸で、僕を膝に乗せたまま、先
輩が僕を揺さぶっていた。
股の間は精液で白く濡れていた。ゴムを外したままの先
輩が粘着質な音を鳴らしながら、ソコを滑っていた。

ずっと？
ずっと、僕を抱いてたの？この人。

この時、僕は、確かに、この人が愛しくなった。





それが、僕と先輩の馴れ初め。







『シュウ。オナるなよ』

ここ二週間毎日届く一行メール。
僕はその度に疼く。
先輩に禁止されると余計にシたくなった。
それも、学校に来てからメールが届く。
何処からか見ているのかと思って、ドキドキした。
ああ、ダメ。
耐えられない。
僕は、眩暈を覚えながら階段を降りた。
三階で足が止まりそうになる。
この何処かに先輩はいるんだ。
それでも、僕は気持ちを奮い立たせて、足を動かした。
フラフラになりながら、僕が着いた保健室。

そこに、カネダ先輩が、いた。

「よ。元気してたか？」
体が硬直した。
声も出ない。
代わりに涙が出そうだった。
「センセー、今忘れ物取りに帰るって。オレ、留守番役」
先輩が入り口で固まる僕の手を引いてベッドへ向かった。

座らされて、僕の前にしゃがむ先輩の手が僕のベルトを引く。
「・・先輩」
信じられない思いで、動いてる先輩を見つめた。
動いてる。
生きてる先輩。
本物の先輩。
涙が込み上げてくる。
「二週間、オナニーしなかったか？」
「・・はい」
先輩が僕を見つめて優しく笑う。その手が僕の髪をくしゃ
りと撫でた。
僕はもう我慢できなくなって、先輩に抱きついて泣き出した。
「先輩っ抱いて、・・・抱いて下さいっ」
途端に衝立の向こうからドダバダとすごい音がして、誰かが
保健室を飛び出て行った。
向こうのベッドで先客が寝ていたらしかった。
僕と先輩の会話を聞いて、慌てて飛び出してったのかも。
「・・・気分の悪くなった三年が来てたんだけど、治ったみ
たいだな」
先輩は笑って、僕のモノを取り出すと軽く扱いた。
「あぅっ」
すぐに僕のソコは小さな口から涎を垂らす。
先輩はソレをチロチロと舐めて、一度離れる。
そのままなぜかカーテンの向こうへ先輩が消えてしまう。
「センパイ・・」
涙目でその後を見送る。
僕はもう倒れそうだった。
何も考えられない。
先輩が戻って来て、僕にソレをかざした。

紙コップ。

「二週間分じゃ、これに入りきらないかな？」
先輩が楽しそうに笑った。


結局、紙コップに半分程吐き出せたけど、もう分からなかった。
先輩も、もう夢中で僕を突き上げてて、いつ僕が射精しても、
気にしなくなっていた。先輩の精液と僕の精液がドロドロに僕
の腿を伝っていく。
「シュウ、シュウ、シュウ」
「先輩、・・先輩、・・先輩」
僕は、先輩に呼ばれて悦んだ。
愛されてるような気分になって、僕は浮かれる。
浮かれて、お尻を突き出して、もっとってねだって、失神し
ちゃった。

だから、その紙コップがどうなったのかなんて、気にもしなかった。




















「会長。アンタが風邪引いて休んだせいで、誰がプリント
作ったと思ってんだ？」
生徒会室。
黒い皮張りのソファの上。
「カ、ネダ・・」
会長が手足を括られて、逆立ちでアグラをかいている。
ケツ穴が剥き出しに晒される格好。
見た目、閉じたその中から低いモーター音が響いている。
オレはその背後に回り、ケツを思い切り開かせた。グッと
両腿を押すとケツ穴がプクリと持ち上がり、二度三度閉じ
たり開いたりを繰り返した後、濡れた音と共に、そこから
バイヴの握りが飛び出した。
オレは会長のケツ穴に直径３センチのバイヴを握りの部分
まで埋め込んで放っておいた。
「アンタは、ケツの方がおリコウだよ。こんなに素直に言う
事聞いてくれるんだからな」
オレはそのバイヴをゆっくり回りながら抜き差ししてやる。
「んんんんーーーーーー！！」
会長は逆さまになった自分のチンポから噴き出した精子を
浴びて声を上げた。
「会長のココは躾けし甲斐があるよ、マジで。イイコにはご
褒美をやろうな」
オレはシュウから絞り取った精液を会長のケツに流し込む。
細いとはいえ一時間以上もバイヴを咥えていたソコはポッカ
リと物欲しそうに口を開けていた。はい、あーんって感じ。
トロトロと滴らせたソレ。
すっかり冷めたソレが、会長にうめき声を上げさせる。
収縮を繰り返すケツ穴へ、タイミングを計りながら全て流し
込んだ。
「零すんじゃねーぞ。しっかり飲めよ。これで少しはアンタ
も素直になれるかね」
紙コップをカラにさせてオレはさっきのより太いモノで、栓
を嵌めてやる。側面についた小粒の球体が入り口で一度潰さ
れてから、中へ這入って膨らむ。それが丁度引っかかって
フツウのモノより出し入れがしにくい。
「いっうぅがっあっーーーー！！」
「いいだろ、コレ。ブツブツが付いてるから自分じゃ、抜け
やしないぜ？誰かに抜き差しして抜いて貰いナ、会長」
オレは会長の手足を解いてやって、制服を渡してやった。
会長は足をグラグラさせて、やっとで膝立ちになって、コワ
ゴワ股間へ指を這わせた。
「こ、コレ・・・！？」
「お、自分でヤル？なら、見ててやろうかな。やっと委員会
の仕事も片がついた事だし？この位いの余興当たり前だよな？
会長」
「カネダ・・、カネダ・・・っ助けて・・オレ、死んじゃうよ」
会長はケツだけあげて、床に這いつくばって泣き出した。
「アンタ、わかってねーな。オレは怒ってんだぜ？誰が助ける
よ？自分で出来なきゃ医者にでも行くんだな」
オレが立ち上がろうとするとその足を会長が掴んだ。
「待ってっ・・・ヤルからっ・・・待って、待ってカネダ」
泣きながら、会長はソノ柄を握った。
引いても動かないソレを、握り直して、回転させる。
「ぐ、フーーーーッフーーーーーーッ」
その下で会長のチンポが涎を垂らした。
「アンタ、オナってるだけじゃん。サイテーのＭだな」
オレは大笑いした。

あー、ウケたウケた。

夢中でオナる会長を置いてオレは部屋を出た。

そうだ。
３Ｐが好きなヤツラに鍵を貸してやろう。
一人でアレを抜くのはマジ大変だろうからな。
二人位いに手伝って貰えば、自分でアレで遊べるようにもなる
だろう。
オレだってこれくらい優しい気持ち持ってるんだぜ。
携帯を鳴らす。
「レイー。今、暇か？」





そんなこんなで引継ぎ完了。
これからは、苛ついたら、レイに電話するだけでいい。
オレはレイプはするが、気に入った奴しか調教しないんだよ。
バイバイ会長。





その後、オレはもう一度保健室へ足を運ぶ。
「アラ、どうしたのカネダ君」
「ちょっと知り合い」
カーテンを指差すと、保健医は、そっちを一度向いて、
オーケーを指で作る。
それに笑って、オレはベッドの方へ向かう。
そっと開けたカーテン。
静かな寝息を立てるシュウの姿。
音を立てないように椅子に座って、眺めた。
「シアワセ・・ってか」
だけど、オレの性分。
見てるだけじゃイラレナイ。
触らなきゃイラレナイ。
手を出して、・・やめた。
この二週間、我慢して、やっと触れられた体は、異常な
程、熱かった。

今位い、ゆっくり寝かせてやろう。

少しの我慢で、もっと快感が得られるんだから。

オレは、静かにカーテンを閉めて去った。
また、抱けるから。
いくらでも、抱けるから。