ふと目が覚めて、朝練・・!と飛び起きた。が、まだ、外は暗かった。
「・・何時?」
眠そうな掠れ声が傍でする。
「うわ!びっくりしたぁ」
心臓が出そうだった。
その胸に手が伸びてくる。
「本当だ〜。心臓ドックドックいってるよ〜」
ケラケラとワタヌキが笑った。
笑っている。ワタヌキが笑っている。
いつもクール顔のワタヌキの笑顔が見たくて顔を近づける。
目がこっちに動いたのが見えた。と同時、強く抱きしめられた。
「寒い。早く入れ。」
寒い・・?そういえば、寒い。手を肩から腰まで這わせて気づく。
裸だ。・・・パンツ一丁。だが、もっと驚愕する事はそれはワタヌキ
も一緒だって事だ。
「皺になるから、制服脱がしてやったんだぞ。感謝しろよ」
だからか・・。なんか今ホっとしたようなガッカリしたような・・。
「何時なんだよ」
それにしても、男同士がこの格好で抱き合うってのはどうだろう。
「わかんない。携帯は?」
「あー、床だ」
「取って」
「ヤダヨ。さみぃ」
「じゃ、オレが取る。放シテクダサイ」
「いいよ。時間なんか。・・・それより」
ククッと再びワタヌキが笑い出した。しかも堪えながらって感じに肩
が揺れてる。
「な、なんだよ?」
「やべ・・・オレ理性飛ぶかも。言っとく。謝っとく。わりぃ。スンマ
セン。マジ限界」
「え、な、何!?ワッ」
自分でもそんな事になってるって気づかなかった。滅茶苦茶勃起してた。
それをワタヌキに掴まれて、グリグリ揉まれた。
慌ててその手を両手で押さえる。
「ちょっやっヤメッロッッ待った!マジで、勘弁してッ」
「オレだってさっき謝ったろ。勃たせてるお前が悪い。抜いてやる。ジっと
しとけ」
「ジョーダン言うな!誰が抜かせるか!ヒトのチンポ勝手に扱くなッ」
「勃たせてるもん放っとけるか。飲ませろなんて無茶言わねえから、ヤラせろ」
「ヤラ・・!!ヤラせるか!」
「お前、知ってんだろ?」
「何を」
「オレがどう思ってんのか」
「知らねえよ!放せよ!」
「じゃ、もういい。どうでもいいや。とりあえずヤる」
「ふざけんなッ出てけ!」
ついに、掴み合いになった。オレだって伊達にサッカー上手いわけじゃない。
これでもこの辺じゃ結構名前だ。背だって178あるんだぜ?デカイ方なんだぜ?
ま、188もあるアンタが隣にいたら目立たなくなっちゃうけどな!
荒い息が肩口に掛かる。オレもワタヌキも起きぬけに激しい運動をして、呼吸を
荒くしていた。
もちろん押さえつけられ下になったのはオレだ。
「イテェな・・・爪伸ばしてんなよ」
ふっと近づいてくる吐息。ジャストフィット!
こんなガタイいい男のクセにやっぱり唇は柔らかかった。
ワタヌキはオレの唇を何度も食べるみたいに口付けてくる。薄く開いてるのがわかる。
オレだってディープキスくらいした事ある。その誘惑に負けそうだった。
自分から舌を絡めてもっと熱を分け合いたくなってくる。あの舌と舌の濡れた感触を
味わいたくなってくる。
ワタヌキの唇がスっと離れていきそうになるのを、首を起こして引き止めて、思いっ
きり、ワタヌキの口に舌を入れていた。


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